料理の作り方5
これで料理関連の一連の記事は一旦終了となります。
最後は、料理において重要だと思うことを2つ述べます。1つ目は味です。つまり、美味しいかどうかですね。
これに関しては準備が重要だと思っていて、準備とは空腹のことです。例えば、悲しいこと、辛いこと、苦しいことがなければ、楽しいことや嬉しいこともありません。美味しいこともないのではないでしょうか。本当の意味で。
さて、二つ目に重要なのは体験だと思います。
ここで、性別によって味か体験のどちらを重視するか、その傾向が異なる場合があります。男性は前者を、女性は後者を重視する傾向にあると私は考えます。
最後は料理における「体験」とは一体何なのかを考えてみたいと思います。
体験というのは、味を追求するよりも遥かに複雑です。
それは、誰と一緒に食べるのか、どこで食べるのか、何を食べるのかなどによって総合的に判断され、その判断は雰囲気的に行われる場合があります。つまり、非常に曖昧なのです。
但し、個人の努力によってそれを補うことは可能であり、ここで書くことは主に、個人の努力によって補える要素、ポイントを考えることにあります。
ポイントの一つは、料理をどのように盛り付けるかです。もう一つは、それをどのような食器に盛り付けるか。
例えば、高級料理をイメージしてみてください。高級料理が高級料理である所以は、その盛り付け方や雰囲気、体験にあるのであって、決して食材や料理自体にあるわけではないというのが私の考え方です。
高級料理の全てに高級な食材が使われているわけではなく、その殆どは、スーパーに売られている安い豚肉よりも安価であることも多いのです。材料自体に特別性がないものも多い。
ということで、料理の盛り付け方で重要なポイントを考えていきたいと思います。
私は、その一つが少量であることだと考えます。小さい皿に大盛りというのは一般的に品がないと言われます。あと重要なのは色合いです。一つの食事体験として重要なのは、盛り付け方や食器など、そういったものになるのではないかなと。
つまり、大きな真っ白な皿(と言っても盛り付ける料理に対してバランスが取れた大きさ)に小さく盛り付けると上品に見えると思います。次に考慮すべきは色です。以前、豚丼の作り方を述べましたが、例えば、豚肉を一切れ、大きな皿の中心に置いたとします。しかし、それだけでは色が一つになってしまいます。したがって、2色か3色程度のほうが見栄えがよく、例えば、セロリを一つ横に添えるなどの配慮が必要だと思われます。あと、ご飯は別にします。これで完成。
カレーについても同じような考え方で、盛り付けと食器、そして、色合いに注意してやれば、上品な体験として評価されると考えます。
つまり、体験において重視されるのは、盛り付け方、食器、色合いなどがポイントだと思います。その点に注意してやれば、おおよそ、そこそこの感じになるのではないかなーと言うのが私の考え。
私の場合ですが、食器は全部真っ白、シンプルな比較的大きいお皿の中央にメイン料理を小さく盛り付け、そして、赤なら緑、緑なら赤色の添え物を置く感じにしてやるといいと思います。言ってみればただそれだけですね。
以上、料理においては味と体験が重要なのではないかという話でした。
おわり。