ポケモンXの感想
ポケモンXの感想
ポケモンXの感想です。
ポケモンXは、なんというか本来のポケモンのコンセプトと全然違ってた印象を受けました。
もちろん、ポケモンXは面白かったです。けど、不満点がないわけじゃありません。
まずポケモン本来のコンセプトの自分の理解は「面白くて楽しい平和な世界なんだけど、どこか寂しい世界」だなと私は考えてました。
寂しい世界というのは語弊があるかもしれませんが、分かり述べると「派手さや華やかさばかりではなく、平凡でゆったりした世界」のことです。
旧ポケモンって一人で旅に出て、一人で冒険して、チャンピオンに挑んで、それでも主人公はたいして話題にならず、少し寂しげな(それほど意識してないけど、あらためて考えてみたらの話)、そんな雰囲気がありました。
旧ポケモンは最後の殿堂入りの時でも、あくまで個人的な戦いの話みたいな感じで、古びた部屋に連れられポケモンたちを記録しておわりでした。表彰式なんてありません。
でも今作はエンディングがすごく派手で大げさだった印象がありました。その他のストーリーとかも含め。
ポケモンの世界というのは、とても個人的で華やかさや豪華さとは無縁の多少の寂しさを覚える世界だと感じていて、そこが良かったのに、今作はすごく派手になってしまったなあという印象でした。
旧作はエンディングとかも自転車で野山や荒野や色んな場所を走ってる姿が映し出されたりするだけで、これはリーグからの帰り道か、過去の冒険の風景なのか分かりませんけど、ポケモンのエンディングなんかも華やかさばかりではなく、少しばかり寂しさを感じさせる、そんなエンディングが多かった。
私はポケモンのこういうところ、結構好きでした。
でも、今作はなんか全然違いました。
最初からなんか変な仲間(同級生)みたいな人達が出てきたり、フレア団の討伐で話題になったり、エンディングでは表彰式まであって…なんかコレジャナイ感がありました。(他にも挙げればキリがないので省略します
ポケモンって、確かに面白くて楽しくて平和な世界なんだけど、どこか寂しい感じの世界感がとても好きだったのに、随分と仲間や友達いっぱいの華やかで、ゴージャス(意味かぶってる)な世界観になってしまったなと、それは今まで私がプレイしてきたポケモンとはちょっと違うなって思ってしまって…。
今作はその辺がなんというか、あまり好きになれなかったです。
もっとシンプルでいいのにと私は思いました。エンディングと他のストーリー、倒叙人物諸々、少し騒ぎ過ぎというか、大袈裟すぎです。
ただ、色々批判しましたが、変わってないところもあって、ポケモンの街並みや季節感とかは昔からすごく好きだったのですが、今作でも割りと良かったなと思います。おちつくといいますか、そんな感じで。
私が歴代ポケモンで好きなシーンを挙げていくと、「豪雨になって、やがて晴れ上がり、水たまりに雲や空が映し出される場所」がすごく好きでした。エメラルドだったかな。すごく印象に残っています。こういう何もない場所をたまには演出してほしいですし、好きですね。
今作では秋の公園がすごい雰囲気が出てた。
あと、ダイヤモンドだったかブラックだったか忘れましたが、エンディングで一人で自転車をこいで色んな場所が映し出されるのがあって、それも気に入ってます。他には大きな橋?を渡る場所があるんですがそれも好きでした、雰囲気が。
最後に、ダイヤモンドでのチャンピオン・シロナとのバトルは最高でした。シロナのセリフ、音楽など。
こんな感じで後々思い返してみると、ポケモンには記憶に残っていたり、印象に残ってるシーンが幾つかあるんですよね。
ポケモンは本来もっとシンプルでいいと思う。ビジュアルや表現力で勝負するにはJRPGはあまりにも遅れすぎているので、表現の多様性を求めるんじゃなくて、なんというか、ノスタルジックや雰囲気なんかを大切にしてほしい感じがしています。
華やかさや豪華さもいいんだけど、ポケモンって、一人で旅をし、一人で各地を回り、やがてチャンピオンになる一人の少年の話なんじゃないかなと個人的には思っていて、そういうのが割りと好きでした。
蛇足ですが、例えば、エンディングでチャンピオンになった後は別に描かなくていいと思いました。今作の表彰式や感動的な物語っぽいものには、少し引いてしまいました。
今のポケモンって、この辺わかってない気がする。(私もわかってるわけではないけどね
と、すごい老害感ある感想になってしまいましたが、それでも私はそんなことを思ったのでした。
おわり。