正しいこと
本当の意味で「正しいこと」とはなんでしょう。
今回は、意外と難しい、この問いかけについて考えてみます。
すべてが終わるとき、あらゆる存在だったものは、一つの存在だったものは、この世界そのものだった…これが私の考え方です。
ですが、この場合、正しさというものは、非常に扱いが難しいものでもあります。
なぜなら、例えば、世の終末(終焉)を望む者がいたとして、その思想や価値観は、長い目で見ると、正しいことのようにも見えるから…。
しかし、私の考え方と感情は別物です。
私はただの人間です。ただの人間というのは、自分が生き延びるために有利な思想や価値観を選択するもの。
ですから、例えば、世の終末を望まないし、大量虐殺なども間違いです。正しくない。そのように考えるではなく、そう感じるしかないのです。
世の中の多くの作品は、人が作ったもので、人が作ったものとは、人にとって、人間社会にとって、その生存に有利なほうを正義とし、不利なものを悪とします。
主人公の前には、社会や人々を消し去ろうとする最強の悪、最後の敵が立ちふさがります。そして、主人公は、その価値観を否定し、悪を打ち破る。
ですが、私の考え方からすると、敵の考えや価値観は、間違いでもないことが多い。あるいは、主人公側も敵側もどちらも正しい。
世を消しさろうとする者も正しければ、主人公たちの振る舞いや行動も正しい。どちらも正しいし、間違いではない。
しかし、先程も述べたように、私はただの人です。
ただの人とは、主人公側の価値観のみを正義とし、破壊や終末、消失の価値観を悪とみなす。
私も同じです。